今日も紫雲は途方に暮れる





透き通るような夕暮れ。一日の終わり。

段々と壊れゆく空に浮かぶ数多の紫雲。

紫雲と空の美しさに見とれたのだろう、
彼は、紅に染まりゆく空にふと足を止めた。
時間とともに消えていく紫雲と夕暮れ。

『明日も、晴れるだろうな。あの空みたいに』

彼の横顔は、何故か少し寂しげだった。


夜の到来と共に街が闇に包まれていく。
考え事でもしているのか、彼は無言だった。

『また、明日だな。・・・それじゃ』

いつものあの顔で、彼は夜の街へと消えた。


次の日の夕暮れ。彼はあの場所に居た。

彼が何を思っているのかは分からない。
紅に染まる空を見つめたまま、動かなかった。

『綺麗だなァ・・・綺麗過ぎて、忘れられねェよ』

その儚い姿は、なんとも言えない美しさがある。
此処にも紫雲がもう一つ存在していた。

空を見つめていただけの彼が、突然呟いた。
・・・『今日も紫雲は途方に暮れる』、と。


―紫雲の浮かぶ夕暮れの道、忘れぬように。





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